大宮盆栽美術館・盆栽村の見どころ 通訳ガイドはどう案内する?

先日大宮盆栽美術館に初めてお客様をご案内しました。

盆栽のガイドって難しそう・・

何を説明するべき?そしてどう準備したら良いのか?

今回ご案してみた経験から、私だったら次回は下記のように準備・案内します。

大宮盆栽美術館をガイドをするための下見・準備

盆栽美術館の館内は決して広くないが、どこに何があるのかを確認するため下見は必須。その際、学芸員ツアー・美術館スタッフさんの説明がある時間に合わせて訪問することを強くおすすめします。

なぜなら、解説を聞かないと展示されている説明文以上のお話ができないからです。

盆栽美術館はとっても親切で、各展示に日本語と英語で説明文があったりスマホで作品の番号を打ち込むと詳しい内容を知ることができます。

それを通訳するのも一つの方法ですが、でも!それではガイドをつけている意味がなくなってしまいます。スマホが使えるお客さんならご自身でできてしまいます。

大宮盆栽村の歴史、盆栽についての仕方はネットを見れば書いてあります。そこでしか聞けない情報をお伝えするのが大事です。その情報は、ネットには載っていない、だから現地まで足を運んで時間とお金を費やして情報収集するしかないのです。それが地元の方、そこで働いている方のお話を聞く、研修に参加することです。

私の体験談

事前に現地の方から解説を聞いた方がいい!とおすすめする理由は、私はそれをしなかったからです。いくつか特徴的な盆栽をマークし、その他はお客様に自由に盆栽を見ていただいて、気になるものがあれば解説を通訳しようと考えて臨みました。

しかし実際は、、お客様が鑑賞している横でスタッフの方が日本語でいろいろ説明されているのが聞こえてきて「私の情報量はなんて少ないんだろう」と情けなくなりました。耳をすまして解説を聞いていると、そこの方しか分からないお話だったので、それがガイドをつける価値だなと情けないことに痛感しました。

幸いにも私のお客様は解説を求めるというより、ご自身でじっくり見て考えられるタイプの方だったのでそれ程説明は求められていない様子でしたので救われました。しかし、私がちょこちょこっと「ガイド耳より情報」をお伝えして差し上げたらお客様の盆栽の見方も変わったかもしれません。

盆栽美術館のスタッフ、警備員さんはとてもホスピタリティに溢れてガイドを助けて下さいました。例えば警備員さんが「この盆栽は樹齢1000年で館内で一番古いよ」と教えて下さり、お客様にお伝えしたら喜ばれました。

こんな「ちょっとした情報」(と私が言える立場ではありませんが)がお客様にとっては大きな情報なのです。